一部繰り上げ返済(内入れ)とはどのようなものですか?
一部繰り上げ返済(内入れ)というのは、毎月の返済とは別に、返済期間中に一定以上の額(元金部分)をまとめて返済することをいいます。
一部繰り上げ返済をして元金をまとめて返済すると、その元金にかかるはずであった利息を支払わずにすむというメリットがあります。
たとえば、元利均等返済の場合ですと、当初の返済額は利息分の割合が多いので、一部繰り上げ返済の時期が早いほど利息は大きく減ることになります。
住宅ローンの返済というのは、金融機関から送付される「償還予定表」に従って返済していけばよいというものでもありません。
一部繰り上げ返済を上手く活用することによって、総返済額を減らしたり、毎月返済額を軽くしたりもできますので、ぜひ検討してみたいところです。
一部繰り上げ返済のポイントは?
一部繰り上げ返済のポイントとしては次のようなものになります。
■段階金利
⇒ 段階金利のあるローンは、段階金利前の方が効果が高いです。
■元利均等返済と元金均等返済
⇒ 元利均等返済と元金均等返済のローンがある場合には、元利均等返済への内入れを優先させた方が効果が高いです。
■毎月返済とボーナス併用返済
⇒ 毎月返済のみのローンとボーナス併用返済のローンがある場合は、ボーナス併用への内入れを優先した方が効果が高いです。
■2つ以上のローン
⇒ 複数の住宅ローンを組んでいる場合は、金利の高い方への内入れを優先した方が効果が高いです。
■実行時期
⇒ 早く実行するほど効果的です。
※上記は原則的なポイントです。2つ以上のローンを比較する場合には、借入金残高や毎月返済額などによって、損得が変わるケースもあります。 |